デジタルモード用(RTTY・PSK・SSTV・CW)I/F-Boxの製作 §.らいな〜の〜つ(笑)
私自身、いろいろな分野に興味はあるのですが、意外と腰が重いほうなので、思いつきが良くないと動き出すまで時間がかかる性分です。
PCを用いたデジタルモードについても、以前からやってみたいなぁとは思っていたのですが、そのまま何もせずだらだらと数年が経過。 当然、PCとリグを繋ぐインタフェースが必要であることは知っていましたから、ケース付きで値段も2k円ちょっとと手頃だった、某エリアのOMが頒布されているI/Fキットを購入。 送られてきたキットを開けてみてビックリ。トランジスタとコンデンサ・抵抗等が各数個ずつ…。 まぁ、完成品が市販されているぐらいなんで、それなりに複雑な回路で、一から自作するにはパーツ集めが面倒だなぁ必要かと勝手に思い込んでいたものですから、完全な誤解でした。まぁ、冷静に考えればスグにわかることなのですが…。 …そんなワケで、折角購入したキットなので、このまま組み立てても良かったのですが、回路図を眺めていると入出力のアイソレーションがあまり取れていないことが気になりました。
当局の場合、最大500W送信を考えているのと、以前、インターフェアや廻り込みによる誤動作に相当苦労した経験から、なるべくリグには余計なものを繋がない、繋ぐ場合はできる限りアイソレーションを取る(少なくとも直流的には縁を切る)ことを心掛けています。とにかくリグに繋がる全てのラインが「アンテナ」になりうるわけで、その分インターフェアをばら撒く危険性も増すからです。
そこで、キットの回路をベースにして、従前のトランジスタをフォトカプラに置き換え、AF信号が通る部分はトランスを挿入して、入出力のアイソレーションを確保するようにアレンジしたI/Fを製作することにしました。 §.回路構成
あまりにも簡単なので、説明するまでもないと思いますが、回路構成としては、AF信号の入出力で各1回路、FSKの変調をかけるスイッチングで1回路、スタンバイ用で1回路、CWキーイング用で1回路、の計5回路です。
§.部品について
・フォトカプラはTLP521を使用しましたが、同等の汎用品なら何でも良いでしょう。出力側の極性がないフォトリレー(オーソドックスなのではTLP227Gとか)でもOKと思います。今回は手持ちの関係で1パッケージに3回路入っているTLP521-3を使いました。 ・トランスも巻線比1:1のアウトプットトランスであれば大概OKと思います。近所のパーツ屋さんで在庫していたのがSANSUIの「ST-78」だったので、これを使用していますが、他に「ST-23」「ST-71」「ST-73A」でも良いでしょう。 ・オーディオラインのVRは、5kΩの半固定抵抗を使用していますが、複数のリグやPCにつなぐ場合はその都度レベル調整が必要になる場合があるので、普通のボリュームにしてケース外に実装したほうが使い勝手が良いかも?です。 §.動作について
今のところ「MMTTY」「MMVARI」「MMSSTV」「CWType」で動作を確認していますが、簡単な回路ですから、他のソフトでも動くものがあると思います。
当方の都合上、PCのシリアルポートを使用したI/Fになっていますが、USBしか装備していないPCにおいて、USB-シリアル変換ケーブルを介して動作するかどうかは未確認です。OM諸氏のWEBサイトを参照したところでは、PCの環境や変換ケーブルのメーカー等によって動作したりしなかったりするようです。 |